足すのではなく、引く勇気。パリで学んだ「引き算の美学」
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鏡を見るたびに増える、小さな悩み。
「もっと隠さなきゃ」「もっと塗らなきゃ」。
私たちは年齢を重ねるほど、無意識に「足し算」のメイクやケアに頼ろうとしてしまいます。
けれど、美の都・パリで私が目にしたのは、まったく逆の光景でした。
今日は、大人の女性こそ知っておきたい「引き算の美学」についてお話しします。
完璧を目指さない、という洗練
パリの街を歩くマダムたちは、決して「完璧」ではありません。
笑いジワを隠そうともしないし、ファンデーションで肌を覆い隠すこともありません。
彼女たちにとって、シワや肌の質感は「生きてきた証(アクセサリー)」であり、隠すべき欠点ではないのです。
日本の美意識には、余白を大切にする「間(ま)」の文化がありますが、
パリの女性たちもまた、自分の顔の中に「抜け感」という余白を作る天才でした。
「隠す」をやめると、品格が生まれる
50代からの美しさにおいて、「足し算」は時に逆効果になります。
厚いファンデーションは、かえって老いを目立たせ、過剰な装飾は、
あなたの本来の魅力を埋没させてしまいます。
パリで学んだ「引き算」とは、手抜きをすることではありません。
「自分の魅力的な部分を一つだけ強調し、他は潔く引く」という、
高度なバランス感覚です。
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赤いルージュを引くなら、目元はマスカラだけで軽やかに。
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大ぶりのジュエリーをつけるなら、ネイルはヌーディーに。
すべてを頑張るのではなく、ポイントを絞る。
その潔さが、大人の余裕とエレガンスを生み出すのです。
まずは、ファンデーションの「引き算」から
もし、あなたが今、「美しさ」に迷いを感じているなら、
まずはベースメイクの引き算から始めてみませんか?
顔全体を均一に塗りつぶすのをやめてみる。 気になるところだけを薄くカバーし、素肌のツヤをあえて残してみる。
「隠す」ことをやめた瞬間、不思議と表情がいきいきと輝き出します。
勇気を持って引くこと。
それは、今の自分自身を愛することに他なりません。