35年前のパリ出張の記憶。そして今、ここにいる不思議

35年前のパリ出張の記憶。そして今、ここにいる不思議

私が初めてパリの地を踏んだのは、今から35年も前のこと。
出張の帰りに数日間だけ立ち寄らせてもらったのですが、
若き日の慌ただしい日々の中だったせいか、
実はその時の記憶は、正直あまり残っていません。

それから何年も経ちましたが、
日本の美容業界のど真ん中で、自分が納得するまでがむしゃらに働き続けました。

そして「そろそろ会社員を卒業しよう」と思った時、
私の心の中には、なぜか「次はパリに行こう」という揺るぎない決意がありました。

 

なぜ、パリだったのか?

「なぜ?」と聞かれても、自分でも不思議なほど、
すでに心はパリに決まっていました。

今振り返って一つだけ言えるのは、
私の中で「美容=美意識」というキーワードが、
この街と深く結びついていたからだと思います。

そしてもう一つ。
歴史ある建物とエレガントな空気が漂うパリの街並みが、
長年私のオフィスがあった「銀座」の気配と、どこか似ているように感じていたからです。

 

退職日の夜、深夜の羽田空港から

40年近く勤めた資生堂での、最終出社日。
その数時間後には、24時05分羽田発の深夜便に飛び乗っていました。
まずは12年間通い続けたモナコに数日滞在し、その後、パリで1ヶ月を過ごしました。

その1ヶ月で、「やっぱり、私の美意識を刺激してくれるのはパリだ!」という想いが確信に変わり、今の日本とパリを行き来する生活へと繋がっています。

 

人生の点と線が繋がる面白さ

35年前、記憶にも残らないほど一瞬だけ通り過ぎた街が、
60代になった今の私の「ホーム」になるなんて。
人生とは本当に不思議で、だからこそ面白いものですね。

年齢を重ねるにつれて、人生の思わぬところで
「過去の点」と「今の点」が線で繋がる瞬間があります。

もし今、あなたがこれからの生き方や美しさに迷っているなら、
ふと直感で惹かれる場所や「好き」という気持ちに、
少しだけ身を委ねてみてください。
思いがけないほど豊かで、美しい未来が待っているかもしれませんよ。

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